フルリモートより、対面でも仕事ができる職場を。
私は大学まで沖縄で過ごし、そのまま沖縄のIT企業に新卒入社しました。大手のグループ会社でしたので、規模は沖縄県内でも大きいほうでしたね。20年くらい働いていましたが、最初の5年間は、関東勤務。6年目に沖縄に帰ってきて、関東と行ったり来たりしながら働いていました。金融と保険会社、官公庁むけのシステムを開発していて、32歳の頃にリーダーになり、多いときは30人ほどの人員規模のプロジェクトでした。転職を考えるようになった理由としては、もともと一回転職してみたかった、というのが1つ。会社によっていろんな文化があるし、扱う技術もシステムも違います。エンジニアとして、いろんな経験をしてみたかったんですよね。
40歳のときに結婚したことも大きかったです。子どもができたら転職するのは難しい。今が最後のチャンスかな?と思って、転職サイトに登録しました。それでも、沖縄勤務であることは譲れませんでした。結婚もしたので、年収もあまり下げたくなかったですね。となると、あまり選択肢がなくて…。フルリモートの仕事もありましたが、断りました。現場でメンバーと実際に話しながら仕事をするほうが楽しいですからね。
心に響いた「ワーク・ライフ・ハピネス」。
そんなときに転職エージェントに紹介されたのが、SCSKニアショアシステムズだったんです。まず、「ワーク・ライフ・ハピネス」という言葉がいいなと思いました。ちょうど自分も結婚したばかりで、特に「ハピネス」という言葉が心に響きましたね。前職のような、頻繁に出張する働き方も、結婚後はやりたくないと思っていましたので、その点もこの会社ならばっちり。しかもこの会社はリモートと出社を組み合わせた柔軟な働き方ができます。リモートだけじゃなく、出社できるということは、沖縄に拠点があるということ。その点も安心感がありました。またキャリアの面でも、リーダーよりもっと上をめざしたかったんです。前職では昇進に時間がかかっていましたが、この会社なら、一歩先の仕事に、すぐにでもチャレンジできそうだと思いました。
役割分担が明確である強み。
入社してからは、携帯電話会社の店舗管理システムを担当しています。現在の役職はプロジェクトマネージャ補佐。チームは全部で50名ほどいます。この会社で働いてみて感じたのは、役割分担がとても明確だということ。ソースコードを修正する人、テストをする人、レビューをする人など、役割が完全に分かれているので、仕事がしやすいです。きちんとステップを踏むことで品質も担保できますし、それぞれに必要なスキルも明確化されるので、途中で入ってきた人も覚えやすいと思う。また、社員1人1人が目標を立て、継続して改善活動に取り組んでいるのも、この会社の特長でしょう。その結果、仕事の効率もどんどん良くなっていくんです。
育児休暇を3か月取得して、現場復帰。
転職前は多かった出張も、現在は全然やっていません。最近子どもが生まれまして、育児休暇も3か月とりました。3か月間育児に専念できて、とてもよかったです。育児で男ができないのは、授乳くらい。あとは全部できるとわかりましたし、実際やりました。おかげで自分自身も親としての実感や自覚が強まったと思います。妻にも感謝されましたが、お互いの両親にはびっくりされましたね(笑)。「男性が育休を3か月もとれるの?」って。「周りに負担をかけることになるかしれない」と私自身も悩みましたが、課長に相談したら、「準備をしっかりやって、計画的にとれば大丈夫」と背中を押してもらえました。育休から職場に戻ってきた初日はドキドキ。ブランクを心配していましたが、思っていたより忘れていなかったですね。実は休む前に、復帰後の自分のために手順書を作っていたんですよ。それがとても役に立ちました。残業が減ったうえ、柔軟な働き方が可能に。
残業については、今、月平均で10~15時間くらいだと思います。転職前は波があり、多いときは50時間くらいあったでしょうか。今は遅くても19時には家に帰ることができるのでうれしいです。小さな子どもの世話を妻1人でやるのは大変ですからね。休みは、希望してとれなかったことはないです。急に妻が産気づいて、休ませてもらったこともありますし、子どもが生まれた後も予防接種のために休みをとったこともあります。妻が体調を崩したときは、すぐに在宅勤務に切り替えることもできました。自分の仕事を責任もってやっていれば、柔軟な働き方を認めてもらえるので、本当にありがたいです。
浦添に引っ越してよかった。
転職前は宜野湾に住んでいたのですが、今は会社がある浦添のアパートで家族3人で暮らしています。浦添に暮らすのは初めてでしたが、とても暮らしやすいと感じました。特にパルコシティはなんでもあって便利。通路が広く、ベビーカーで移動できるのも助かります。お気に入りのタコスの店もあります。皮がモチモチ系ですごくおいしいんです。ときどき、無性に食べたくなるんですよね(笑)。また浦添は子育ての支援制度も充実していると保健師さんに聞きました。会社にも徒歩で通えますし、引っ越してよかったです。どこに住むにしろ、沖縄はいいですね。親もいますし、やっぱり落ち着きます。月に1度はお互いの実家へ行ってのんびりしています。また沖縄は近くにきれいな海があるので、気分転換もしやすいです。沖縄で転職して正解でした。
これからはどこでも上流工程ができるようになる。
私は関東で働いていた後、沖縄に帰ってきたのですが、地方のハンデはあまり感じません。重要なのは場所ではなく、自分が何をしたいか?だと思います。例えば上流工程がやりたいのであれば、確かに東京の方がやりやすいでしょう。でも、それ以外のメリットは東京にはないと思います。それに最近、当社でも上流工程を増やしていこうという流れがあるんですよ。これからはどこででも、上流工程ができるようになっていくんじゃないかと思うし、地方のハンデみたいなものはますますなくなっていくと思います。今の自分に必要なスキルを学べる環境。
この業界には転職するかどうかで悩んでいる人も多いと思います。今いる会社での、自分の将来像が具体的に明確になっているのであれば、問題はないかもしれません。でも、もし、「こうなりたい」という自分の将来像が見えてこないのであれば、転職を考えるきっかけになっていいんじゃないでしょうか。私の場合は、プロジェクトリーダーの上をめざしたかった。そのためにもっと経験を積みたかった。だからこの会社に転職しました。そして今、階層別研修で初めてコーチングの勉強を本格的に学ぶことができています。すごく面白いし、今の自分に必要なスキルだなと思いました。ここは、教育にとても力を入れている会社です。自分をもっと成長させたい。そんな将来像を描いている方なら、飛び込んでみる価値があると私は思います。
※記事内容は取材当時の情報です