沖縄第一開発部 部長

【インタビュー】沖縄との絆が生んだ新拠点は、 新たな成長をめざすチャレンジの舞台。

沖縄第一開発部 部長 橋爪 久美子さん

沖縄で培ってきた基盤を、浦添に集約。

SCSKグループと沖縄の関わりには、約25年の歴史があります。CSKの創業者・大川功が沖縄県から地方再生の相談を受けたことがきっかけとなり、システム開発とコールセンターを提案。1997年に沖縄拠点を立ち上げたのが始まりです。2021年6月には沖縄県と「首里城復興におけるDX推進に関する連携協定」を締結したこともあり、SCSKグループの中でも非常に注目されている拠点と言っていいでしょう。そして2021年10月、沖縄県内に展開していたグループ会社を浦添に集め、新たな拠点を開所しました。それがこの「浦添開発センター」です。

私が所属する沖縄第一開発部もこの新拠点にあり、主に通信会社向けの店舗管理システムや、公共事業向けの社内システムなどの開発・保守を手がけています。社員は現在、約50名。ビジネスパートナーの会社を含めると約100名が働いていますが、新拠点のキャパシティからすると、まだ半分の人数。3年後には200名体制をめざして、新しいプロジェクトも立ち上げていく予定にしています。

SCSKとの新たな懸け橋をめざして。

私は長年、東京のSCSK本社で働いてきました。SCSKニアショアシステムズと連携した仕事をしていく中で、自分自身も地方再生に貢献できればと思い、SCSKニアショアシステムズへの異動に手を挙げました。

群馬出身の私は以前から、「地方」というキーワードを胸に秘めていました。地方に眠っている人材たちがもっと活躍できる場が作れないのだろうか?と思っていたんです。ですからSCSKニアショアシステムズと一緒に仕事ができるようになってとてもうれしかったですし、もっと地方を盛り上げたいと思うようになりました。SCSK本社とSCSKニアショアシステムズの懸け橋となり、新しい関係へとマインドチェンジさせていきたい。そんな思いを持って、この沖縄へやってきたんです。

海が見えるオフィスはコミュニケーションも良好。

浦添開発センターに初めて来たときの印象は、「うちの会社もここまで来たか!」でしたね。正直、SCSK本社よりおしゃれ(笑)。とても洗練された快適なオフィスです。私は以前から「海が見えるところで働きたい」と思っていたのですが、7階の休憩スペースからは沖縄の海が見えるんです。天気のいい日は慶良間諸島も見えます。やっと念願がかないました(笑)。

赴任後、社員全員と面談もしました。皆さんすごくまじめで、しっかりしているという印象。コミュニケーションも非常によくとれていると感じましたね。すれ違った時などもちゃんとあいさつをしあっていますし、周りの仲間のことをしっかり理解していることが伝わってきました。

住んでわかった、沖縄で暮らす特権。

沖縄には観光では来たことがありましたが、暮らすのは初めて。赴任してまだ間もないのですが、メンバーに沖縄のおいしいお店や、ビーチパーティー(沖縄県民の夏の恒例イベント)に誘っていただいたりして、見知らぬ土地や単身赴任への不安はどこへ?という感じで(笑)、楽しく過ごしています。これも沖縄の皆さんの温かい人柄によるものだと感謝しています。

好きな食べ物は、沖縄そば。スーパーで売っている野菜も、東京とは違いますね。例えば、ハンダマ。葉っぱの裏側が紫色で、少しクセがあるけど、ゆでたらおいしいんです。

また夏の海は、色が全然違っていて感動しました。エメラルドグリーンで、ずっと見ていられるほどきれい。そんな海にいつでも気軽に行けることが、沖縄で暮らす特権だと思います。離島にだって日帰りで行けるんですよ。沖縄に赴任している間にぜひ、離島めぐりもしてみたいなと思っています。

地域のエンジニアも、意識を変えるとき。

コロナ禍がきっかけとなり、リモートワークも進んで、エンジニアもいろいろな働き方ができるようになりました。自分自身がどういう人生を送りたいか、何を幸せに感じるのか、自分が本当に輝ける場所はどこなのかを、冷静に考えるきっかけになったのではないかと思います。
今の時代、地域で働くハンデはもうないと思います。逆に、「地域だから楽な仕事ができる」というわけでもありません。これからは地域のエンジニアももっと新しいことにどんどんチャレンジしていく必要がある。私はそう感じています。

事実、SCSKニアショアシステムズに対しても、「もっと上流工程まで担ってほしい」というリクエストが以前より増えてきています。というのもIT業界は今、深刻な人材不足。特に東京では人材が枯渇しており、地域で優秀なエンジニアを育てていく必要があるんです。特に中途入社の人材の力がないと、開発のスピードも、会社の成長スピードも上がっていかないと思います。

1人1人の人生が輝く場所にしたい。

やったことのないチャレンジには、不安もつきものです。私も、単身赴任をするのは、とても勇気がいりました。でも人生は1度きり。今行動しないほうが後悔する。そう考えて、沖縄へ来ました。

この新拠点も、これまで同じお客様から安定的にお仕事をいただき、信頼を得てきましたが、新しい領域へのチャレンジが必要だと感じています。これまで担ってきた役割は維持しつつ、新たな領域へのチャレンジや、担当範囲の拡大を視野に、人材の採用と育成に力を注いでいくつもりです。

と同時に私は組織づくりにおいて、「自分らしく輝ける組織」「会社(仕事)が楽しいと言える組織」「チャレンジし続ける組織」「仕事と家庭の両立を実現できる組織」という目標を掲げています。この4つの目標をぜひ、浦添開発センターで実現したいですね。

仕事は人生の大きな部分を占めます。どこで、どんな人と働くかで、人生も変わっていきます。だからこそ皆さんには後悔しないように働く場所を選んでほしいですし、それが沖縄だったら、うれしいなと思います。