システムエンジニア

【インタビュー】親子の会話。好きな本を読む時間。 転職で取り戻せた、かけがえのないもの。

元木 雅宣さん(44) 2022年入社

地元にいても、仕事だけの生活。

前職は、秋田のIT企業でした。地元秋田で働けるのはありがたかったし、首都圏の顧客を相手にWeb系のサービスを展開していて、仕事としてもやりがいはあったんです。ただ、忙しすぎました(苦笑)。常にPCを持ち歩き、連絡があればその場で仕事をするような生活。「仕事は24時間・365日が当たり前」という風土の会社だったので、家に帰るのもいつも23時か24時でした。家に帰って、寝て、起きてまた出社という感じで、妻や2人の子どもとも、平日はほぼ会えない生活。土日は休みでしたが、常にPCを開いていましたし、家族の時間はほとんど取れませんでしたね。妻からはいつも、「大丈夫?体こわしてない?」という心配の言葉と、「もう少し家のこともできないの?」という小言をもらっていました(苦笑)。

でも、仕事のやりがいにもこだわりたかった。

そんな働き方を見直して、もっとプライベートも充実させたい―そう思って、2度目の転職活動を始めたんです。ただ、仕事へのこだわりもありました。プライベートは大切にしつつも、それなりの規模とプロジェクトがあり、仕事としてのやりがいも満足できる会社で働きたかった。でも、そういう会社って「秋田には少ないですよ」と、転職エージェントには言われてたんです。ですからこの会社を紹介されたときは、一気に背中を押してもらった気がしました。責任のある仕事ができそうだし、プライベートの時間も確保できそう。なにより、面接のときに「ワーク・ライフ・ハピネス」という言葉を聞いて、この会社は本気だなと感じましたね。

成果を出せば、ちゃんと評価してくれる。

入社後は、SCSKグループが展開するECプラットフォーム「F.ACE」のメンバーになり、開発・保守に取り組んでいます。最初は2人だけのチームだったのですが、これからどんどん大きくしていこうというタイミングでしたので、前職で経験した技術やスピード感を活かすことができました。2年たった現在ではメンバーも8人になり、私もマネージャに昇格させてもらっています。

SCSKニアショアシステムズは、成果を出せば、ちゃんと評価してくれる会社なんです。秋田・岩手の代表として、全社的な改善チームにも推薦してもらい、今、全国各地のプロジェクトの課題と改善事例の共有を進めているところです。当社の目標である「サービス品質日本一」を実現するために、そもそもサービスとは何か、どうすれば日本一になれるのか?というテーマについて、リモートで、全国の他拠点の人たちと話すことができて、とても良い刺激をもらっています。

残業をせずに早く帰れる理由。

この会社に転職してから、家にもかなり早く帰れるようになりました。子どもから、「パパ、ほんとに仕事してるの?」と言われるくらい(笑)。最近はだいたい18時には会社を出ていますね。でも、うしろめたさは全くありません。私だけでなく、グループ全体で「残業を減らす」ということで一致しているので。それまでは残業をたくさんすることが当たり前でしたから、最初は不思議に思っていたんですよ。「なぜこの会社は、そんなことができているんだろう?」と。でもだんだん、秘密がわかってきました。まず、あくまでも定時で帰ることを前提にスケジュールを組んでいるんですね。その結果、そのほうが品質が良くて、工数も減るということが、この会社はわかっているんです。また、できるだけ残業をしない、という前提で仕事をしていますから、社員も非常に高い集中力を持って仕事をしているなと感じます。

マネジメントをやりつつ、現場でも働ける。

今、マネージャとして気をつけているのは、メンバーの待ち時間を作らないことです。転職前よりもしっかりと段取りを計画するようになりました。ついなんとなく、「やりやすそうなものからやる」となりがちなんですが、変にあちこち手を付けるのではなく、より真剣にスケジュールを組むようになりました。

また前職ではマネジメント業務だけをやって、自分の手を動かすことはなかったのですが、今はメンバーと一緒に開発・保守業務も行っています。昔とは開発環境もテストの仕方も全然違うので、モダンな手法で今の現場を実体験できるのは、とても勉強になっています。もともと手を動かすことは好きですし、現場の仕事を体験することは、マネジメントにも役立つんです。チームが同じ方向をむいて、結果を出していくプロセスが好きなんですよね。

親子の関係にも、うれしい変化。

土日の中身も大きく変わりました。子どもたちの部活(テニス部)の送迎ができるようになったので、週末はもっぱら子どもたちを車に乗せてあちこちのテニス場へ出かけています。子どもたちが練習している姿を見られるのはうれしいですし、車の中での会話もすごくいいんですよね。勉強の話をしたり、進路の話をしたり。今まではできなかった話ができるようになりました。ときどき、私の仕事の話もしますよ。「あなただったらどうする?」と聞いてみたり。子どもたちももう、高校生と中学生。大人になる前にこういう時間が持てて、本当によかったと思っています。おかげで、私までテニス焼けで真っ黒になりましたけどね(笑)。

自分の時間も給料も増えた。

自分の時間も増えたので、最近はよく本を読んでいます。好きな作家は、東野圭吾。転職前は読めていなかった作品を、今、片っ端から読んでいるところです(笑)。

給料も、この会社に転職して上がったんですよ。残業は前より減っているわけですから、時間給はかなり上がっているんじゃないでしょうか。マネージャに昇格してからさらに上げていただいているので、ありがたいですね。

食生活も改善されたと思います。前職のときを思い出そうとしても、毎日何を食べていたっけ?という感じ(苦笑)。仕事が忙しすぎて、あまり記憶がないんですよね。でも今は毎日、妻の手料理を食べることができるので、体調も良くなりました。

通勤時間は転職前とあまり変わっていなくて、バスで10分くらい。でも前職のときは帰りのバスがなくなって、深夜に歩いて帰ったりしてましたから(苦笑)、今はとても楽です。しかもオフィスが駅前にあるので、すごく便利なんですよ。周囲に店がたくさんありますし、帰りにショッピングを楽しんでから帰宅することもあります。

住みたい場所で、働きたい。

自分はずっと秋田で働いてきましたが、仕事の面でハンデを感じたことはありません。そもそも今はリモートで仕事をすることが当たり前。お客様からも、「リモートで大丈夫なの?」という不安や懸念は感じません。首都圏にいないと仕事ができない、という概念はもうないんじゃないかな。会いたいと思うときに、会うこともできますし。だったら私は、自分が住みたい場所で、働きたい。その場所が私にとっては、秋田なんです。自分が生まれ育った場所ですし、友達も多いですし。何よりこのゆったりとした時間の流れが、自分には合っていると思います。

特に気に入っている場所は、自宅の近くにあるコスモスロード。草生津川のほとりに、コスモスが2㎞にわたって咲く道があるんです。特に秋はそこを散歩するのが大好き。とてもリフレッシュできます。また秋田は、おいしいラーメン屋も多くて、首都圏から来た人たちにも感心されます。個人的にいちばんのおすすめは、竹本商店の「伊勢海老つけ麺」。海老を殻ごと砕いて煮込んだ、ドロッとしたスープが絶品なんです。

仕事とプライベートの相乗効果。

秋田開発センターは若い社員が多くて、半分くらいは入社3年以内。だからすごく教えがいがありますし、間近で成長を感じることができるのもうれしいですね。拠点としてもこれからもっと人を増やし、大きくしていくと聞いているので、その土台作りに貢献していきたいと思っています。

この会社には、仕事は真剣にやりつつも、プライベートや人生そのものも楽しみたい、という社員がたくさんいます。私自身も今それが実現できているので、気持ちにも余裕が持てているんだと思う。仕事に対する姿勢やモチベーションも良い方向に変わりましたし、相乗効果を感じます。子どもたちにもいい影響を与えられるんじゃないかと思っているんですよ。子どもたちには、仕事もプライベートも楽しんでいる姿を見せていきたいじゃないですか。

もし、今の仕事や環境に不満を感じていらっしゃるのなら、「本当に自分が求めているものは何か?」を見つめ直すことをおすすめしたいです。それができる場所が、どこか他の場所にあるかもしれないし、「地方にはないだろう」という先入観なしで、フラットに考えてみてほしい。特にこの会社は、ワーク・ライフ・バランスの充実に本気で取り組んでいます。安心して働けると思いますよ。