システムエンジニア

【インタビュー】福井にいるだけじゃ、物足りない。エンジニアとして、福井で成長したい。

鈴木裕美子(35) 2019年入社

スキルが上がらないまま、責任だけが重くなっていく。

私は転職を2回経験しました。1社目は、福井県内にあるIT企業。地元・福井で働きたくて選んだ会社でした。8年ちょっと働いていたのですが、開発に使っていたのは、大学時代にも経験がなかったような古い言語。「これから廃れていくような言語ばかりで仕事をやっていて、エンジニアとして成長できるのだろうか?」と、ずっと自分のスキルに不安を感じていました。

にもかかわらず、年齢を重ねていくうちにサブリーダーに昇格。任される業務も多くなり、責任だけが重くなっていきました。残業も多かったですね。20時に帰れたら早いほう。毎日21時、22時まで働いていました。なのに、やっているのはこれから廃れていくかもしれない古い技術の開発ばかりで、スキルアップしている実感はありませんでした。

目標にできる女性の先輩がいなかった。

前職ではロールモデルとなるような女性社員がいませんでした。

そのため30歳になったときに、「環境を変えたいなら、早く行動しないとだめだ」と思い、転職活動を始めました。その結果、地元の小さなメーカーに転職。自社商品を扱うECサイトの開発・保守に携わるようになりました。でも仕事の規模が小さくて、早々に物足りなさを感じるようになったんです。そのうえボーナスも出ないし、収入も激減。入社前とは話が違うなと感じて、半年ほどで2度目の転職活動に踏み切りました。そして転職エージェントに紹介してもらったのが、SCSKニアショアシステムズの福井開発センターだったんです。

結婚後も視野に入れて転職先を選択。

2回目の転職活動では、福井で働けるだけでなく、「面白い仕事がしたい」「成長できる環境で働きたい」と考えていました。そんな私にとって、「福井で首都圏の仕事ができる」というこの会社のメッセージはとても魅力的でした。

それにちょうどそのとき、結婚も視野に入れていたんです。この会社なら在宅勤務の制度もあるし、柔軟な働き方ができそうな点も魅力でした。いずれは子どもも欲しいと思っていましたし、出産後も働き続けたいと思っていましたので。それで面接を受けた時も、「この会社にはどういう女性が働いていますか?」と質問したんです。「出産後もリーダーとしてバリバリ働いている女性がいるよ」と聞いて、家庭を持ってからも責任のある仕事をやっていきたいと考えていた私にとっては新鮮で魅力的に感じました。

不安より、ワクワクのほうが大きかった。

入社後はまず、SCSKのオリジナルローコード開発ツール「FastAPP」のプロジェクトに参加しました。技術力が高い人が集まっているチームなので、すごくレベルが高く、当初は戸惑いもありました。言語も前職とは違いますし、前提となる知識も高いレベルのものが必要。東京のSCSKのエンジニアとも毎日のようにやりとりしなければなりません。「自分にやっていけるのか?」という不安もありましたが、私はワクワクする気持ちの方が大きかったです。実際、スキルがどんどん身についていく実感がありましたし、この会社は資格取得も支援してくれるので、入社後に2つ、新しい資格を取ることもできました。

母ではない自分を、取り戻せた。

この会社に転職してまもなく結婚し、2年たった頃に、子どもが生まれました。最近まで、1年3か月の育休を取らせていただいていたんです。職場復帰後は、SAPというパッケージシステムの機能拡張の仕事を担当しています。当初はブランクも感じましたが、今はとても充実しています。

復帰前は、育児どっぷりの生活でした。楽しかったのですが、どうしてもメリハリには欠けます。言葉も通じない赤ちゃんと2人きりの生活を続けていると、社会とのつながりがなくなるような、自分がなくなるような、そんな不安も感じていました。ですから職場に復帰して、取り戻せた気がしているんです。母ではなく、個人としての自分を。

職場のサポートにも、とても感謝しています。復帰して最初の1か月は本当に仕事ができなくなっていて、落ち込んでいたので、思い切って上司に相談したんです。すると上の方にかけあってくれて、スケジュールを調整してくれました。おかげで徐々に仕事にも慣れ、今では上流工程も任せてもらっています。上司や同僚から「頼りにしている」と言ってもらえることが、今はとてもうれしいです。

子育てにありがたい、柔軟な働き方。

仕事が終わるのは、17時。私は時短勤務を選択しているので、チームのメンバーより30分ほど早く帰っています。でも周りの目が気になることはありません。それぞれが自分の仕事を、自分のスケジュールのなかで、責任を持ってやっていますから。

有給休暇も、入社してすぐに使うことができました。前の会社では使えなかったので、初めて申請する時はドキドキしましたが(笑)、上司も気持ちよくOKしてくれました。

子どもが急に熱を出したときは、勤務時間の途中で帰らせてもらったこともあります。そういう場合は、有給休暇を使わずに、他の日に少し長く働くことで調整することもあるんです。そういうふうに、フレックスと在宅勤務、有給を組み合わせながら、柔軟な働き方ができるのが、この会社のすごくいいところ。子どものいる社員はみんな、助けられていると思いますね。

福井で子育てができる幸せ。

プライベートでは、アウトドアが好きなので、家族でよくキャンプに出かけています。おすすめは、滋賀にあるマキノ高原。広くて、温泉施設もあるんですよ。隣の県なんですが、福井市内から車で1時間半ほどで行くことができます。

あとは、福井県立図書館も広くて、開放感がいっぱい。越前町にある陶芸公園も穴場ですね。広くてきれいで、いつ行ってもすいているのも魅力(笑)。子どもをのびのび遊ばせることができるので気に入っています。

福井は子育ての環境も恵まれていると思います。保育園も入りやすいですよ。うちは年度途中でしたが、第一希望の保育園に入れました。それになんといっても、福井には両親がいることが大きいです。子どもを連れていくと、親も、子どもも、私たちも、みんなうれしいんです。親が子どもを見てくれている間、私たち夫婦も自分たちの時間が持てますしね。地元で子育てをするメリットはすごく大きいと思います。

誰でも自分らしく活躍できる環境がある。

この会社には、目標にできる先輩がたくさんいます。今所属しているチームの課長も女性ですし、他にも、4人の子育てをしながらエンジニアとして輝いている女性もいます。身近にそういう存在がいるといいですよね。将来に希望が持てるというか。

何よりも、ここでは性別や家庭の有無といったことにとらわれずに自分らしく活躍をしている社員が多くいることが魅力です。

この会社では新しい言語やツールを使った開発業務もどんどん増えてくるので、スキルアップもできていると感じます。もしあのとき転職していなかったら、今の自分はないなと思いますね。私の後にも、子育て中の社員が次々に入社しています。そしてどんどん活躍しています。キャリア入社も新卒入社も、性別や年齢も関係なく、やりたいという気持ちに応えてくれる会社だと思いますね。

そうした風土が地元でも知られるようになり、最近は新卒入社の若い社員も増えてきました。すごくうれしいです。私たちの姿を見て、長く働ける会社だと思ってもらえたらうれしいし、福井にエンジニアの女性がもっと増えてほしい!と思っています。

※記事内容は取材当時の情報です