福井開発部 部長

【インタビュー】県民幸福度ナンバーワンの福井でめざすのは、 オンリーワンの開発力。

福井開発部 部長 林 直樹さん (51)

社内で3番目の歴史と多彩な開発実績を誇る地方拠点。

2001年に開設された福井開発センターは、地方に立ち上げられた拠点としては社内で3番目に長い歴史を誇ります。開発分野は幅広く、主に通信、製造、流通、金融むけを柱としたシステム開発に取り組んでいます。
現在の社員数は50名を超えたぐらい。平均年齢は30代前半で、ほとんどが福井出身者ですね。福井にまったく縁がないという人はいないんじゃないかな。

私自身も福井の出身です。20代の頃は東京で最先端の開発に携わりたくて、SCSKの前身の会社であるCSKの東京本社に就職しました。以来、長く東京で働いていたのですが、15年前に父が体調を崩したのを機に、福井へ帰ってきたんです。

暮らせばわかる「幸福度ナンバーワン」福井の魅力。

福井は決して利便性が高いまちではないんです。空港もないし、拠点が開設された当時は北陸新幹線も工事すらされておらず。だからこそ、「地方」としての色が強いんですよ。「地方で、地方の良さを活かしたものづくりをする」というSCSKニアショアシステムズの理念にぴったりのまちだったのだと思います。

福井は、家族との結びつきも強いように思います。三世代同居率が高いので、うちの社内にも、朝は家族と朝食を食べて、昼は手作りのお弁当という人が多いんです。ある調査では、福井県民の幸福度が全国一位という結果が出ているのだそうです。医療施設の数が多いとか、保育園の待機児童がいないとか、いろいろな要因があると思いますが、家族で支え合っている暮らしぶりも、大きな理由だと思いますね。県民性も、まじめで努力家です。だからでしょう、子どもたちの学力や、社長の輩出率も常に、全国トップレベルなんですよ。

福井のおすすめグルメ、おすすめスポット。

また福井は食べ物もおいしいです。越前ガニが有名ですが、それだけじゃありません。おいしい野菜も魚も豊富にあります。福井県はPRが下手なので全国的にはあまり知られていませんが(笑)、フグやカキの名産地でもあるんですよ。

個人的には、冬の越前海岸の景色も大好きですね。雪模様の空をバックに、岩に砕ける波しぶきが「ザ・演歌」という感じでね(笑)。ぜひ一度見に行ってほしいです。意外なおすすめとしては、映画館。1人でふらりと出かけると、大きく静かな館内で、じっくり映画に浸ることができます。映画好きにはなんとも贅沢な時間です。

福井で年齢を重ねてきてよかったと思う理由。

その一方で、IT技術は年々発展しており、福井でも東京と変わらない仕事ができるようになりました。私自身、東京から福井に帰って、福井で年齢を重ねてきて、本当によかったと思っています。確かに娯楽は東京のほうが多いし、ディズニーランドがあるわけではありませんが、地方じゃないと得られないものもあるんですよ。ゆとり、健康、地域の協力、それからなんといっても家族。ライフバランスは地方のほうがはるかにいいような気がします。

これからの目標は、福井開発センターの規模を今の2倍にして、親会社であるSCSKにも負けない開発力を構築すること。これからは地方創生の時代です。技術力をもっと高めて、福井の活性化にもっと貢献していきたい。また福井の学生さんたちの間では昔から、銀行やメーカーが人気企業ランキングの上位を占め続けているのですが、私たちももっとアピールして、「あの会社で働きたい!」と言ってもらえるような人気企業にしていくことが、私のミッションだと思っています。