鹿児島開発部 部長

【インタビュー】ものづくりのDNAと大地のエネルギーが脈打つこのまちで、最先端に挑戦!

鹿児島開発部 部長 長友 賢造さん

車載システムと通信システムをメインに開発。

鹿児島開発センターは、2016年9月に設立されました。現在は車載システムと通信システムをメインに開発しています。私たちが手がけている車載システムは、今後普及の加速が予想される自動運転に欠かせないもの。一方、通信システムは、大手通信キャリアの店舗で使用されるシステムです。

どちらのシステムも需要が高く、鹿児島の従業員はここ数年、倍々で増えています。現在、社員は30名程。平均年齢は30代前半で、52歳(取材当時)の私がいちばん年長です(笑)。若いメンバーが中心の、活気ある拠点です。

地方で東京と同じ仕事ができるなんて夢のよう。

一緒に働いているメンバーの大半は鹿児島出身ですが、私は宮崎出身です。宮崎にあった前身の会社(宮崎住商コンピュータサービス)に、1期生として入社しました。でも当時はなかなか地方では開発ができず、30代はずっと東京で単身赴任をしていたんです。当時は毎朝、満員電車で片道1時間かけて通勤していました。それが今では、自宅から職場まで歩いて15分。地方で暮らしながら東京と同じ仕事ができるなんて、昔から考えると夢のようです。

また、鹿児島は個性的な人材も多いと思います。私の地元の宮崎はどちらかというとおとなしい人が多いけれど、鹿児島の人は芯の強さを感じますね。協力し合うなかでも自分の意見をしっかり言うし、責任感も強いです。

ご飯のおいしさ、温泉の豊富さにもびっくり。

鹿児島には2年前に赴任してきました。暮らすのは初めてでしたが、本当にいいところです。まず、ご飯がおいしい!特に感激したのは、六白黒豚のしゃぶしゃぶですね。あまりにおいしくて、年末は家族全員で食べるのが恒例になっているほど(笑)。また鹿児島と言えば、桜島ですよね。火山活動の恩恵なのでしょう、温泉が豊富にあることも、鹿児島ならではの魅力です。指宿、霧島と有名な温泉地があるうえに、鹿児島市内のあちこちにも温泉が湧き出ているんですよ。本当に銭湯みたいな感覚で、気軽に温泉に入れることにびっくりしました。また休日にちょっと足をのばせば、屋久島や奄美もありますから、オンオフの切り替えがしやすい環境だと思いますね。

今度は自分たちが、鹿児島から最先端を作り出したい。

鹿児島は、ものづくりの歴史を持つまちでもあるんです。江戸時代の末には「集成館」という工場群が築かれ、製鉄や紡績、造船など、最先端のものづくりが行われていました。日本の近代化の出発点が鹿児島にあるといっても過言ではないでしょう。そんなまちで、今度は我々が最先端のものづくりに挑戦していきたい!という思いは、強いですね。そのためにも、新しい仲間がもっと必要なんです。

私が若い頃は、大きな仕事は東京にしかありませんでしたが、今は違います。リモート開発が主流になれば、東京も地方も変わりません。しかも鹿児島開発センターは、まだまだ若い拠点。ものづくりに取り組みながら、拠点も作り上げていく喜びが、鹿児島にはあるんです。

我々の活動は、県からも大きな期待を寄せられています。ぜひその期待に応えていきたいですね。もっと地域に溶け込み、もっと地域の活性化に貢献していきたいと思っています。鹿児島市には11月になると「おはら祭り」という南九州最大のお祭りがあるんですよ。鹿児島のメインストリートを歩く総踊りに、いつか鹿児島のメンバーといっしょに出たいなぁ!と、密かに描いています(笑)。