

後藤さんにインタビューした場所は、JR鹿児島中央駅の屋上にある観覧車の中。眼下には近代的な街並みがひろがり、その向こうには、鹿児島のシンボル・桜島が雄大なすそ野を広げていました。「東京を経験してみて、昔は気づかなかった鹿児島の良さが見えてきました」と後藤さん。まちのいたるところに温泉があること。緑の多さ。食べ物のおいしさ。人の温かさ。でも後藤さんは、そんなふるさとの恵みに癒されるためだけに、帰ってきたのではありません。「この会社で、自分を高めていきたい。次の人のために、道を作っていきたい」。鹿児島で働きたいと思う人を増やすことで、ふるさとに恩返しをしていく。後藤さんのなかには、今回の転職で、そんな新しい夢も芽生えています。