長崎夜景
長崎開発部 部長

【インタビュー】百年に一度の変革期を迎えた長崎。このまちといっしょに成長していこう。

長崎開発部 部長 那須敏幸さん

◎多様な文化を受け入れ、昇華させてきたまち・長崎。

長崎開発センターは2022年7月に開設されました。美しい自然と豊かな歴史が感じられる長崎は、充実したローカルライフが送れるまちです。また造船業がさかんなため、組み込み系の技術者が多いのも魅力。SCSKグループがネクストコアと位置付けている車載システムの開発に適した環境といえるでしょう。

しかも長崎は古くから外国との交流拠点として発展してきました。多様な文化や価値観を受け入れ、交流を深めあってきた歴史を持っています。当社としても溶け込みやすい風土でしょうし、いろいろなものに対応していかなければならないこれからの社会において、エンジニアたちが存分に力を発揮できる場所だと思います。

現在は車載システムの開発と業務系パッケージソフトのカスタマイズから取り組み始めていますが、さっそく、地元の協力も得やすいまちだと実感しています。長崎は少数精鋭のソフトウェア会社が多く、約80社が県の情報産業協会に加盟しております。そのなかから当社の事業に協力していただくビジネスパートナー社も見つかり、順調に業務を立ち上げることができています。

新たな拠点を1から育てるチャレンジをしたい。

長崎に来るまで、私は宮崎開発センターのマネジメントをしていました。しかし今回、長崎に新しい拠点ができるという話があり、立候補して異動してきました。私は宮崎出身で、宮崎にある開発拠点の1期生として入社しています。そしてこの長崎も、1期目。もう1度、昔のような新鮮な気持ちで新拠点を立ち上げるチャレンジをしてみたくて、自分から手を挙げました。

長崎には出張で来たことはありましたが、住んだのは今回が初めて。いろいろなものがキュッとコンパクトにまとまっている印象ですね。歩くのが好きな私としては、どこへでも歩いていけるのでとても気に入っています。振り返ればどこからでも山が見えることに最初は驚きました(笑)。その向こうには海があり、狭いスペースに都市機能や観光地が密集しています。市内をぶらりと歩くと、長崎ならではの風景にたくさん出会えますし、「我が国最初の気球飛揚の地」など、いろいろな「日本一」の小ネタを見つけることもできます。昔ながらのお店や商店街もたくさん残っていて、歩くのが本当に楽しいまちです。

見どころも、おいしいものもいっぱい!

最近は土日のたびにパンフレットを片手に観光地を巡っています。市内だけでもまだまだ見どころがありそうですし、車を使えば、島原半島や佐世保にも1時間ちょっとで行くことができます。個人的に新鮮だったのは、大村湾ですね。宮崎の太平洋を見慣れていた自分にとっては、あんなに穏やかな海を見たのは初めて。まるで湖みたいと感動しましたし、島がすぐ目の前に見えるのも新鮮でした。

おいしいものも長崎にはたくさんありますよ。魚は新鮮で、魚種が豊富。かまぼこなどの練り物も本当においしいです。あとはやっぱり、中華料理。古くから中華街があるだけあって、レベルが高いなぁと感心しました。焼酎も、郷に入れば郷に従えで、芋から麦に変えました(笑)。特に、麦焼酎の発祥地と言われる壱岐の焼酎はとても飲みやすくて、気に入っています。

コミュニケーションを大事にしたオフィス。

長崎開発センターのオフィスは、そんなまちの玄関口・長崎駅前にあります。JRだけでなく、路面電車もバスも集まってくる場所なので、通勤はとても便利です。

デスクの数は、90席用意しました。現在はまだまだたくさん空いていますので、ここをこれから埋めていくのが楽しみですね。
拠点運営においては、社員同士のコミュニケーションを大事にしています。立ち上げ期ですから、社員同士が気軽に集まって、わいわいコミュニケーションできるよう、リフレッシュスペースも広めに作りました。通常のテーブル席のほか、カウンター席やファミレスのような座席もあります。いつかチャンスがあれば、ここにビールや長崎のおいしいものを持ち込んで、懇親会ができたらいいなぁと思っています(笑)。

以前働いていた宮崎開発センターは歴史も長く、いわば完成された拠点でした。でも長崎はこれからの拠点。うまくいかないこともあるでしょうが、自分たちで作り上げ、できあがっていく過程を体感するのはとても楽しいですね。毎日ワクワクしながら仕事をしています。

長崎出身者が、長崎で力を発揮できる環境を。

エンジニアの働き方も変化しています。昔は、個人でがんばっていました。なにがなんでも納期に間に合わせるために残業も多かったのですが、今はチームで協力してやっていく時代です。そこにコロナ禍が到来し、リモートワークも一気に進みました。一方ではリモートワークの課題も見えてきたので、今後はオフィスワークとリモートワークをどう組み合わせていくかがテーマになっていくと思います。いずれにせよ、働き方の自由度は増していくはず。もっとエンジニア個々の暮らし方に合わせた働き方を選択できるようになっていくでしょう。「大都会にいないと仕事ができない」というのは、もう過去の話になりました。

これまで長崎は、人材の県外流出が課題だと言われてきました。そこを私たちが払拭できればと思っています。長崎で生まれ育った人たちが地元に残り、あるいは長崎に戻ってきて、自分の力を存分に発揮する。そんな場所にしたいと思っているんです。

まちの変化を実感しながら働ける喜び。

長崎のまちも大きく変わろうとしています。西九州新幹線の開通や、駅周辺の再開発、サッカースタジアムの建設といったビッグプロジェクトが続き、「百年に一度の変革期」ともいわれています。特に駅前の変わりようはすごいですよ。オフィスの窓からよく見えるのですが、昨日まで何もなかった場所に、新しいビルがどんどん建っていく感じ。長崎の変化を毎日、肌で感じています。

だからこそ、UIターンをするには絶好のタイミングではないでしょうか。地域経済も活性化していくはずですし、当社も長崎のIT産業をさらに盛り上げていくつもりです。働くエンジニアにとっても、長崎の発展にダイレクトに貢献するチャンスが増えていくでしょう。変わっていくこのまちといっしょに、自分も成長していきたい―そんな熱い思いを持った皆さんに集まってほしいと期待しています。